【迷わず5分で作成可能】freeeを使った開業届の作成から郵送方法まで

開業届の作成と提出は、「freee開業」というサービスで簡単にできることをご存じでしょうか?

数項目の質問に答えるだけで、迷うことなく書類を作成することができます。

こちらの記事で、「freee開業」を利用した開業届作成~提出までの流れをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

個人事業の開業届が簡単・正確 | freee開業 | クラウド会計ソフト freee

 

「freee開業」の開業届作成~提出までは以下の4ステップ

①無料の会員登録

②数項目の質問に答えて、自動で書類が出来上がる

③提出方法を選ぶ

④提出する

 

freee開業で作成できる書類は、以下の5つです。

入力した情報によって、自分に必要な書類を自動で作成してくれます。

 

  • 個人事業の開業・移転・廃業等届出書
  • 所得税青色申告承認申請書
  • 青色専従者給与に関する届出書
  • 給与支払事務所等の開設・移転・廃業等届出書
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書

 

それではさっそく、freee開業の書類作成~提出の流れを紹介していきたいと思います。

 

開業届の作成手順

①無料登録

freee開業を利用するには、始めに無料登録が必要です。

メールアドレスとパスワードを入力して、【同意して登録する】をクリックします。

GoogleFacebookアカウントでも登録できます。


②数項目の質問に答える

アカウント登録を終えると、下記のような画面が表示されますので、自分の情報を入力していきます。

各項目ごとに【保存】ボタンがあるので、途中で入力を中断することもできます。

住所、氏名等の入力。

 

 

それぞれの項目は以下の中から選択します。自分に合った選択肢を選んでいきましょう。

 

■各項目の選択肢■

主に仕事をする場所

自宅で働く/お店を開いて働く/事業所を開いて働く/その他・決まっていない

 

仕事の種類

飲食業/宿泊業/小売り・卸売/製造/美容・利用/医療・福祉/教育・学習支援/士業/コンサルティングフリーランス/不動産/建築・建設/運送/生活関連サービス/農業/スポーツ/レジャー/文化・芸術・芸能

 

仕事のジャンルが明確でない方は、「フリーランス」を選択し、自由に業務の内容を記述することもできます。

もし業務の種類が複数ある場合は、どれかひとつの選択や記入で問題ありません。また、開業届の提出後に業務の種類が増えた場合も、再度の提出は不要です。

 

屋号をつける・つけない

屋号が決まっていなければ、特に付けなくても問題ありません。後ほど付けたい場合は、確定申告書類の屋号の欄に記入することがで代わりになりますので、再度の提出は不要です。

 

事業開始日

2021年1月1日~2024年12月31日(※2023年1月1日時点)

2年前の日付から選べるので、その範囲であれば、過去に遡った開業日での作成も可能です。

 

 

■各項目の選択肢■

収入(所得)の種類

事業所得/不動産所得/山林所得

事業主以外の従業員について

今はない/従業員(パート・アルバイト含む)に支払う/家族に支払う/家族と従業員(パート・アルバイト含む)に支払う

確定申告の種類

青色申告65万円控除/青色申告10万円控除/白色申告

 

全て入力できたら、【次へ】をクリックします。※下記は一例です。

 

③提出方法の選択

続いて、提出方法の選択に移っていきます。

最初に、先ほど入力した住所をもとに書類提出先の税務署が表示されますので確認しておきましょう。

住所によっては複数出てくる場合がありますので、その場合はどれか1つを選択します。

 

 

続いて、提出方法を選択します。

提出方法は、スマホで電子申請/PCで電子申請/税務署で提出/郵送の4つの中から選ぶことができます。

 

それぞれの特徴は以下のとおりです。

スマホで電子申請

マイナンバーカードとNFC読み取り機能付きのスマホ、アプリのインストールが必要。

PCで電子申請

マイナンバーカードと読み取り用のカードリーダーが必要。

税務署で提出

…所管の税務署に印刷した書類を持参して提出。

郵送

…所管の税務署に印刷した書類を郵送で提出。

 

税務署が近くにある方は、直接持っていくのが早いかもしれません。ただし、税務署の開庁時間は平日の午前8時半~午後5時となっています。

 

スマホかPCでの電子申請であれば、自宅から提出でき、切手代もかからないためオススメです。

 

スマホで申請する場合、freee開業電子申告アプリ(Androidの場合は、プラスJPKI利用者アプリが必要)のインストールが必要です。

また、e-Tax国税電子申告・納税システム)を利用するため、初めてe-Taxを利用する方は初回の登録が必要になります。

スマホ申請を選んだ場合、手順については丁寧な説明があります。

 

私も開業届を作成した際、初めはスマホで提出するつもりだったのですが、Androidで必須の「JPKI利用者アプリ」が何回試してもエラーになってしまい、諦めて郵送を選びました。(^_^;

 

iPhoneの方は、freeeのアプリのみでできますし、Androidの方もエラーが起きるかどうかは機種にもよると思うので、スマホでの申請をしたい場合は、一度試してみてくださいね。

 

④提出する(郵送)

ここからは私が実際に行った郵送での提出方法と注意点を紹介していきます。

 

 

提出方法の選択画面を下へスクロールすると、自分が提出する必要がある書類が、上記の画像のように一覧で表示されます。

 

【書類を確認する】をクリックすると、自分が提出する書類がPDFデータで表示されます。

 

書類は、本体と控えの2つありますが、どちらも提出する必要がありますので、控えもあわせて印刷しましょう。

控えは、税務署が受領印を押して、後日返送してもらえます。

 

◎手書きの箇所を埋める

続いて、印刷した書類に手書きでマイナンバーを記入します。

記入する場所は、印刷したPDFデータの1枚目に説明があります。

 

その際、控えには、マイナンバーは記入しないようにしましょう。

 

開業届の控えは、屋号で銀行口座を作る場合や、法人用のクレジットカードを作る場合などに使用します。

控えにマイナンバーがあると、不必要な場面でも見られてしまいかねません。

 

また、印刷したPDFデータやfreee開業の画面上には、書類に押印が必要と書かれていますが、令和3年4月1日から制度改正により、開業届をはじめとする税務関係書類の押印は不要となりました。

 

freee開業で作成する書類は古いタイプで押印箇所がありますが、国税庁のホームページで入手できる開業届には、押印する箇所がなくなっています。

[手続名]個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

 

ただ、旧タイプの開業届や、もしハンコを押してしまった場合でも書類は問題なく受け付けてもらえますので安心してください。

 

◎郵送の準備

マイナンバーを手書きできたら、最後に、郵送物の準備をしましょう。

用意するものは下記のとおりです。

 

①郵送するための封筒

郵送に使用する封筒は、下記のサイズがのどちらかが一般的です。

・長形3号(A4サイズの書類を3つ折りで入れる)

定形郵便 25g以内:84円 50g以内:94円

・角形2号(A4サイズをそのまま入れられる)

定形外郵便 50g以内:120円 100g以内:140円

 

私は自宅にあった長形3号の封筒を使いました。

 

郵送先の税務署は、freee開業の画面や印刷したPDFデータの1枚目に記載があります。

手書きでもよいですし、PDFデータの1枚目にある宛名は切り取って封筒に貼り付けられるようになっているので、そちらを利用してもよいでしょう。

 

手書きの場合、封筒の表面に、郵便番号、住所、「○○税務署御中」と記載し、裏面には、自分の郵便番号、住所、名前を記載しましょう。

 

②印刷した書類一式

書類は控えも必ず同封しましょう。

freee開業で作成している場合は大丈夫かと思いますが、書類に不備があった場合、差し戻されてしまうので、抜けがないかもう一度確認しましょう。

 

③返信用の封筒

控えを返送してもらうための封筒を入れます。自分が郵送するときの封筒と同じのものでかまいません。

 

封筒には、表面に、自分の郵便番号と住所、「フルネーム+行」と記載します。

切手を忘れずに貼りましょう!

 

こちらも忘れてしまうと、控えを受け取りに改めて税務署に行くか、再度返信用封筒を送るという二重に手間がかかってしまいますので、注意しましょう。

 

④本人確認書類のコピー

マイナンバーカード1点、もしくは、マイナンバーカードの通知カードor住民票+顔写真つきの身分証明書の2点のコピーを同封します。

 

 

以上4点を用意できたら、郵送物の完成です。

控えの返送には大体1週間ほどかかりますので、あとは届くのを待ちましょう。

 

まとめ

freee開業を使った開業届の作成と郵送での提出方法を紹介しました。

開業届の作成は難しいイメージがありますが、freee開業を使えば迷わず簡単に作成できますので、作成がまだの方は、ぜひ活用してみてくださいね。